百六十亀甲の結城
2010年 8月 06日(金曜日) 09:00

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わたしもあまり見る機会の少ない百六十亀甲の地機結城です。一幅の間に百六十粒の亀甲の絣が織り込まれているという意味です。真綿から指に唾液をつけて撚りをかけながら糸を取り出します。糸に絣をあわせるための印をつけてその位置を括り、地染め、縦糸を巻き取り織りにかかります。結城にかぎらず大島でも久留米でも、また白鷹でも小千谷でも百亀甲が多く織られています。まれに二百亀甲といった手工芸の頂点のような作品も作られます。百六十は珍品と申せます。地機の結城は縦糸を引っ張るのも人の体重をかけていたします。機械にゆだねる部分がゼロです。織りあがった反物は「昔はみなさんこのような風合いのきものを着ておられたのか・・・」ときもの観が変るほどの思いをもたれるでしょう。現在ではあまりに高く、だれでも・・・とは申せませんが、わたしたち業者はこの世界に近づける努力をかさねてゆきたいですね。

 

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