御きもの処たきち 旦那のブログ
手描きの小紋
Friday, January 29 2010 10:52
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リサイクルのきもののうちの一点です。手慣れた職人の手になるのでしょう、筆の運びもベテランを想像させます。実用きものとしては枠を超えていると思いますが、魅力的なきものですね。量産は出来ませんから、いきおい小さな工房の作品になります。わたしはこのようなきものが好きなのですが、全くちがった好みの店もあるでしょう。専門店というのはこのような我が儘勝手の自己主張をする店でもあります。このようなきものを作っている現場は家業として代々自分の作風に磨きをかけてまいりました。企業的な発想ですと、大量に作って売り上げの拡大を目的にするのですが、きものは本来ひとりずつのものです。企業的な発想ではどこかでほころびが出来ると思います。今日の業界の停滞の一因はこの辺にもあると私は考えています。

 
紅型の染め
Thursday, January 28 2010 09:55
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紅型の染めのきものです。紅型は発生は琉球の型染めで、型紙を使って摺り染めをします。琉球(沖縄)では顔料を使って染めます。染料では日差しの強い地方では褪色が激しく、一度で着れなくなることもあります。(タイで2時間の着用で藤色の地色が飛んだことがありました)。顔料は生地に染め付けるのではなく、上に乗せる感じで、やはり強いタッチになります。写真のきものは京都で染料で染められています。数百度(800度)くらいの蒸気で加熱して定着させ水洗いして余分の糊を除きます。顔料は糸の中まで入りません。また蒸しの必要もありません。もう一つ、琉球紅型の特徴として、左右対称の柄付けがあります。季節風の強い沖縄では右前で出かけ、帰りは左前で帰らなければ歩けない・・・事情があって・・・ともう30年も以前に伺いました。衣装を拝見しますと、平袖で着丈といった小袖の原型を保っています。写真のきものは染めもよくもう30~40年たっていますが、いまこれだけ丁寧な仕事をするのだろうか?と思えるほどいい仕事ですね。このようなきものがリサイクルで1万円しないというのは、時代とはいえやはり何か違和感があります。

 
多忙な一週間でした。
Wednesday, January 27 2010 10:11
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多忙な一週間でした。お客様方も多くお越しいただいたのですが、京都・丹後の産地からの来客が多くなりました。たきちのホームページも読者は業者の人のほうが多いかも・・・と思う状態です。産地では大きな変化が起きているように感じます。写真はリサイクルにお持ちいただいたきものたちです。シルクスクリーンや転写の技術が発達してもこの柔らかな手染めの味は出せません。

 
柄合わせ
Tuesday, January 19 2010 13:06
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柄をどのように出すのか・・・お好みや、身長や体型なども参考に考えます。次の世代のために断ち切りを長くします。どのようなきものにするのか幾通りか考えます。大切なしごとです。集中できるよう夜遅くか早朝にいたします。この部分はどうしても誰かに任せるわけにはまいりません。まず上身頃を決め、右身、袖、オクミと衿の順で柄の配置を考え、すべて決まってから鋏を入れます。わたしの中ではお召しいただいている姿が見えます。

 
楊柳(ようりゅう)
Monday, January 18 2010 10:53
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楊柳はおおきくシボの上がった織物の名前です。写真は楊柳地の長襦袢です。シボが大きいと肌に接する面積が小さいですから、汗ばむ単衣の時期に多く使われました。半衿も楊柳をつけました。楊柳の半衿は機屋さんに注文してもなかなか織りあがりません。精錬がたいへん難しく、どの精錬工場が引き受けてくれるか、困っている状況のようです。長襦袢は直接肌に触れますから糸質が着心地にもっとも影響します。選ぶポイントは、触ってみて糸が細いこと、しなやかで少し反発力のある生地が着易いとおもいます。

 
絽の長襦袢
Saturday, January 16 2010 11:46
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夏の長襦袢は絽や麻になります。麻は新潟県や滋賀県で作られています。新潟県の小千谷産が評価が高いです。絽は五泉や丹後で生産しています。駒絽の400グラムを越えれば、ウオッシャブルに作れると思います。夏の長襦袢は洗えることが大切ではないでしょうか。麻は水洗いで家庭で洗えます。軽く脱水して、まだ湿っているうちに畳んで座布団で押しをします。正絹の駒絽の襦袢も同様ですが、袖口と振り口はアイロンをかけられたほうがよいと思います。写真の下の襦袢は古いものですが、平絽です。撚りがかかっていませんので肌につく感じで、最近は敬遠されています。

 
精華の長襦袢
Friday, January 15 2010 10:44
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写真からでは感触がまったくわかってもらえないでしょうか?上の写真は裾まわし用の生地で、精華と呼んでいます。細糸に強い撚糸をかけますと薄地で強い生地になります。摺れても切れず薄地ですから邪魔になりません。下の写真のような紬のきものには違和感がなく、とても適しているとおもいます。450グラムくらいですが、精華ですとこの目方で十分ご用を果たせるとおもいます。綸子の襦袢生地も撚糸の強い、腰のある生地が多くなってきています。余談ですが、新潟県の五泉市は羽二重、絽、精華などの産地です。しっかりした表生地をご注文いただき、五泉の精華の700グラムを取り寄せて染めました。これは不評でした。軟らかさが足りず、結局伊と幸さんの生地で納めました。まことに微妙で、一点づつが勉強です。生き物だと感じます。

 
同じ質
Thursday, January 14 2010 10:07
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写真は滋賀県の近江長浜の重いちりめんです。このような生地には同じ質の、重めの軟らかな長襦袢がよく合います。きものによく添ってくれて違和感がないようです。近年、このようなちりめん地のきものがあまり好まれなくなっています。重いこと、裾さばきが軽やかでないことなどがお気に召さない理由のように推測しています。長襦袢の生地もお好みに添って薄地ですこし腰のあるものが多くなっています。長襦袢も3~4十年以前は裏地をつけてあわせに仕立てていました。暖房が発達し、軽量の衣類ですごせるようになったのでしょうか。わたしはもっと軽量化は進むように思います。小石丸のような糸が評価される時代ですから。

 
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