染める人と商う人
Saturday, June 26 2010 10:19
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先日、江戸小紋をはさんでいろいろのやりとりがありました。「老舗の染屋さんの職人は自分の仕事に自身と誇りを持っています。その人に、いい仕事をしてもらいたい。その分染め代は払わせていただきます・・・と言って何十年か染めてもらっています・・・」まことに立派な、まっとうな話です。このようでありたいものです。私は、業界の中では、値段に厳しい異端児の扱いをされています。しかし、わたしは中学生のころから家業で染めの板場を回っていましたから、そのへんのことがわからないわけではありません。作る人は自己表現の場として、命がけほど仕事に集中してもらいたいものです。わたしたちはその作品を着る人にできるだけ低コストでお届けし、作る人の技術や努力を伝えることが存在理由です。私たちの仕事には、来ていただく人に満足していただき、次もまた・・・と思っていただけるような価格設定をして、作る人たちの仕事をもっと増やすこともこの上ない重要な仕事でもあります。染める職人さんとの信頼関係はとても大切です。同時に、来ていただく方々との信頼関係もこの上なく大切です。双方を自分の中でバランスを取らなければなりません。結構、苦しいものでもあるんです。

 

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